導入事例:7カール事務器株式会社様

中国-寧波工場

設備改善までの経緯・・・2003年に新工場を建設し、前処理装置・塗装ブース・焼付炉の1コート1ベイクの設備を導入されました。 その後、生産量の増加及び品質向上の為、2008年に2コート2ベイクを対応可能な設備に更新いたしました

会社概要

所在地
浙江省・寧波保税区東区興業中路7号
資本金
US$1,750,000(独資)
竣工
2003年6月
社員
120名
敷地
13,000m2
生産品目
生産品目例
・各種事務用パンチ
・ブックエンド
・アルミフェンス
・ペンスタンド
・鉛筆削り、他

設備の概要

前処理装置として水切乾燥炉を含む装置と、塗装側装置として塗装ブース・焼付け乾燥炉及びオーバーヘッドコンベヤの組み合わせの二つの装置で構成されています。
処理の工程は①前処理→②強制乾燥→③一次ストック・・・④塗装室→⑤焼付乾燥炉となっております。
なお、2008年に2コート2ベイク対応で ⑥塗装室2→⑦焼付乾燥炉2 を追加いたしました。

装置の型式

  • 前処理装置の型式:スプレー&ディッピング
    ワークを円柱形の金網バスケットに入れ、作業者が電動トロリー付モートルブロックを利用して搬送しています。9工程あり、次の通りです。
    ①脱脂(3槽)→②水洗1→③水洗2→④酸洗→⑤水洗→⑥表調→⑦化成→⑧水洗→⑨純水
  • 水切乾燥炉の型式:上部扉式バッチ乾燥炉
    炉内で円柱形の金網バスケットを回転させ、乾燥むらを無くしています。
    *バ-ナ型式=ガンバ-ナ-
    *発熱量=100,000 Kcal/hr
    *炉内温度150℃×10分
  • 塗装ブース×2台:HSブース(ヲサメ工業:特許製品)で工場内より給気しブース上部より整流させています。
    *塗装機器=ランズバーグ製静電塗装機及びレシプロケーター
  • 焼付乾燥炉×2台:熱風循環式山型炉
    *バ-ナ型式=ダクト式バ-ナ-
    *発熱量=200,000 Kcal/hr
    *炉内温度200℃×15分
  • コンベヤ-装置の型式:チェンベヤー#3000-ダスタータイプ(ヲサメ工業:特許製品)
    *全長約180m
    *速度1.2m/min
    *ワ-ク重量5Kg/ハンガ-
    *総ハンガー数1,200

新設備導入のメリット

追加設備を高所に設置することでとにかく、省スペースで出来ました

追加の塗装ブース及び焼付炉を高い位置に設置することで、従来の有効スペースを無駄にすることなく、生産設備の更新ができました。

当初より、レイアウトの自由度の高いチェンベヤーをご採用頂いただことで有効なエリアを無駄にすることなく改造・改善が容易にできました。 併せて、ダスタータイプをご採用いただいており、塗装品質の向上にも寄与しております。